会社の読書会で下記の本を読んだ。
ワイズカンパニー: 知識創造から知識実践への新しいモデル
野中郁次郎, 竹内弘高 (著)
感想として、あまり刺激はない本であった。
また、この本で紹介されている会社は、社会的な貢献を目指すリーダーのもとで社員が頑張って売り上げが伸びたよという感じで、大きな金を稼ぎましょうという感じではなかった。
全体的な雰囲気として、校長先生のお話みたいな感じでした。本の中で紹介されていた京セラの稲盛さんについては一冊読んでみたいなと思った。
下記、吉岡メモ。
意気込んで早起きして寝ぼけながらワイズカンパニーを読んでいるが、思っていたよりも面白くはないので寝落ちしそう。日本の研究者のおじさんが書いているんやな感。市場を制圧して一気に金を稼ごうとするようなIT産業とは隔世の感。
筆者ら、日本のことが結構好きそう。
筆者が参画した訳ではない(多分)成功例をSECIサイクルがあった事例として紹介するのは良いけど、
潰れた会社がSECIサイクルを実施せず、成功した会社だけにSECIサイクルがあったからではないのでなんとも。結果と要因だけがシンプルに緊結している訳ではない。
(良い建築を作る安藤忠雄が大学に行っていないのだから、良い建築を作るためには大学に行くべきではない。という話はすぐにおかしいとわかるが、過去の事例に倣ってというのを偏愛や尊敬的な、変なバイアスの下で解釈するとこういう構造が出てくる)
事業がうまくいかず全て終わって結果を知った後からはそれは当たり前でしょと外から言えるとか、うまく行った事業を結果を知ったのちにうまく行った理由を雄弁に説明するのは簡単だとか。
事業を畳んだ人が何人も身近にいるとビジネス本読んでもそれはそう()と思って切り捨てたくなる時もある
構成下手なん?と思うくらい事例の引用が大味
後半、それっぽい事例の羅列が怒涛のように再度紹介されまあそうなんだろうなって感じで終わった。
雑に斜め読みで3時間とかで読み終わるくらい本筋部分はシンプル。
ワイズカンパニー的な本を手に取る人が期待しているような内容がちゃんと書かれているという面で非常に面白かったけど、一流のお爺さん2人で書いてこの程度かって気もする。入門書?
(終わり)