Making of Oyasuminasai

" 夜空の動画を作るメモ "

星空の~と聞いたのが、3月。
Blender と、Processing でいくつかテスト。
Blender のアニメーションができることはわかった。
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で、特に何もなく一気に5月。
いくつか検討をはじめる。


まず使用するソフトについて。
モデリングは、特に迷うことなく Rhinoceros で。

映像をレンダリングして書き出すとして Blender か、リアルタイムレンダーとして Unity か。
シェーダとか Unity が気になったが、Blender でのアニメーションは確実にできるということが、
わかっていたので Blender で。
そのへんはここに。

ysok-na.hatenablog.com


ここで、映像のテイストも確認。
映画「The Little Prince」のこのシーン。
(この映画は、CG パートと、和紙?のストップモーションパートがあってどちらも凄い)
シェーダではないので、Blender でok。

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まず Rhinocerosモデリング

ローポリで作ると軽いので、後で幸せ。
3角メッシュのミラー、環状配列で星にする。
vertex 12 / face 20
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この辺はミス、かっこいいけど
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背景用にパーリンノイズでポリメッシュと、(ぺらのメッシュにしました。)
ランダムに星を配列。
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パーリンのメッシュは、単独で背景用マスク用にレンダリングして画像にした。
あとでテクスチャにする。
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FBXで書き出し。
Rhino から Blender では、FBXでは回転してしまう。
STLでは回転しないが、離れたものも1つのオブジェクトとして認識されるので駄目。


ここから Blender

インポート。
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星を光るように設定。
放射シェーダーなど。
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レンダリング結果。
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コンポジション機能でブラーをかけた。
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1枚目のレンダリング画像と、ブラーを合わせる。
ミックスのやつで比較で合成。
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平面すぎるので、奥行き感を与える。
星の間に半透明の画像をレイヤとして重ねる。

// 追記
奥行き感を出すための半透明レイヤなどしたが、
コンポジットのノードの中にカメラ距離の様な機能があった(それはそう)
フォグ、被写体深度 etc...
機能が多くあったのでちゃんと勉強しないといけない。
// 追記ここまで

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奥行きの工夫のレンダリング結果、良い感じ。
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奥行きのレンダリング画像に、前述のコンポジションを加える。
それと同時に、Rhino で最後に作ったパーリンの画像テクスチャを差分で合成する。
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とりあえずその結果。
パーリンのテクスチャが、なんとか銀河なのかなんとか星雲なのか、よいムラになってよかった。
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Blender メモ。
ガムボールの位置の修正はこれ。
オブジェクト > トランスフォーム > 原点をジオメトリの重心に移動
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グラフエディターで2点間の補完の種類が選べる。
2点を選択して、” T ”
今回は等速で動き続けてくれれば良いので、リニア
ここが詳しいです→( http://blender-cg.net/graph-editor/
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動きを表現するぶれ、モーションブラー
うまくいかなかったので、今回はこれでないものでやろうかと思います。
一応、サンプルファイルの検証を次の記事に入れました。
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ysok-na.hatenablog.com



透過にチェックを入れ、アニメーションとして動くものだけレンダリングし、
背景は、次のコンポジションで処理します。
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動きのぶれをモーションブラーではなく、コンポジションでやります。
レンダリングした画像を保存して読み込むのではなく、
そのままコンポジションするときは、ポストプロセシングのチェックを入れます。
ノードエディターがいくつか見えていて気持ち悪いのですが、マテリアル用とコンポジション用です。
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コンポジション用の設定を終えたら、アニメーションのレンダリングを始める。
今回は、動くもの5個だけ、背景はコンポジション処理なのでとても軽い。
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コンポジションについては、できる人はこのようにやるようだ。
きちんと勉強しなければ...
CGcompo Blenderでコンポジット!


コンポジションがよくわからないものを、上のリンク内のキャプチャ画像を見てみる。
Photoshopの普通のレイヤのように重ねる方法は、
カラー > アルファオーバー のノードでできた。
プリマルチを1.0にする。
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これでコンポジションのめどが立った。


星の煌きは、回転じゃなくて光具合でということなのでテスト
失敗、わかりにくい、微妙?
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キーフレームのテスト
流れ星はこれでとりあえず動く。
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7月に入って現場でのテストができるようになる


プロジェクションのための窓枠
これを打ってそれに合わせてばみって位置あわせ。
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流れ星の設定と窓枠のコンポジション
フレームとポジション指定。
(なぜか星の色が違うけど)
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現場のプロジェクタとスクリーン等。
やってみて怪しい部分が出てきた。
黒すぎる...
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ここらへんで、この辺の夜空の CG をチェック。
ysok-na.hatenablog.com


現場で静止画で補正。
思ってた感じとかなり色が違う。
色を白に結構ずらしたので微妙ぽい。
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上の補正用の画像からテスト用の背景を作る。
が、実際に打ってみると鮮やかさ青さが足りない?
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プロジェクタで打ったイメージがつかめないし、
Mac のモニタと、セカンドディスプレイの SHARP のテレビでも色味が違うし、
本当に困った。。。
現場でプロジェクタで打った画面で photoshop をいじる結局。
ここでグラデーションの色を決める。
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無理やりコンポジションでどうにかしようとしている。
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たぶん完成。
ここのタイミングで、
頭とお尻がニュートラルというか同じ状態の数秒のクリップを複数作って、
それを適当に組み合わせれば、最小限のレンダリングで、
長い尺の動画が作れるとわかった。
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流れ星、煌きのほかに UFO とか出来そう。
いらすとや使おうかと思ったけどちょっと見たら微妙、
他の素材サイトも探すの面倒なので、はやしに頼んだ。
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UFO のモーションちょっとこだわった。
こっちでくわしく↓
ysok-na.hatenablog.com
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UFO と同じ方法で ET 。
これは著作権も怪しいので没。
youtu.be


結果的に、

  • 流れ星 3秒 X 6カット
  • 煌き 2秒 X 6カット
  • UFO 6秒 X 1カット

を並べて長い動画にした。
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これで完パケ。
(2017年 8月 1日 0:17)


ちなみにスタート?というか、
はじめに Blender のテストしたのがこれで、
日付は、 2017年 3月 14日。
途中完全に放置してたときもあるのでなんともいえないけど、
結構、長丁場だった。
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完成後、見に行ったときの他の作品も含めての感想等。
ysok-na.hatenablog.com




あとは、直接関係のない Mac OS の Chips ですが、Blender のような、起動している1アプリで1プロジェクトだけ開くようなソフトで、複数プロジェクトいじるには、複数の同一アプリを開くしかない気がする。

その方法は、 Terminal.app で、通常の

open hoge.app

ではなく

open -n hoge.app

で開くと、同一アプリの複数起動ができるぽい。便利ですね。(ソフトによるかもできないものある)




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